「圧造による高機能·精密部品の製造技術」：ホットフォーマー鍛造技術の高精度·高機能化

摘要

ホットフォーマー鍛造品の高精度·高機能化を考えた場合、鍛造技術のみでなく周辺技術をも考慮した全体的な判断が必要であり、時として複合加工との組合せにより新たな製品分野への道も開かれる。 ホットフォーマー鍛造においては、昭和40年以降ナット·ボルトを中心とした製品群から軸受部品·自動車部品（ギヤ類）へと変化してきている。特に、更なる高速化·高機能化·大型化へのニーズに伴い、設備の大型化·複雑形状にも対応できるように多段化あるいはロングストローク化などの機構を盛り込んだ高度な機能付加設備へと変貌し、新たな精密鍛造品への道が開かれてきた。 ここでは、当社におけるホットフォーマー鍛造の事例を取り上げ高精度·高機能化を目指すためのアプローチと鋼材·金型材·成形方案など周辺技術についての関わり合いも含め述べる。