ICTを活用した各種自動制御機器に関する施工性能評価：GNSS式マシンコントロールの施工精度の確認

摘要

我が国では、従来からアスファルトフイニッシャによる舗装工および路盤工において、接触式のセンサや、ロングスキーなどの自動制御機器を利活用してきた。また、近年においては、2次元回転レーザ式、超音波多連式、レーザスキャン式、TS（トータルステーション）式·GNSS（汎地球測位航法衛星システム）式等による非接触式マシンコントロール技術等も舗装工事に適用され始め、施工条件により最適な自動制御機器を選択することができるようになった。しかし、これらの機器は高精度であるにもかかわらず、普及が進んでいないのが現状である。初期導入コストが高いこともあり、一部の大手建設業者や、舗装業者での利用にとどまっている。弊社では、高速自動車国道の新設現場において各種自動制御機器（GNSS式、レーザスキャン式、超音波多連式等）を同時に使用し、作業性、難易度および精度を確認し、それぞれの特徴を検証した。ここでは、情報化施工機器の幅広い普及、利活用の促進、建設業の労働生産性の一助となるべくその概要と結果について述べる。