パターン特徴量空間を用いた繰り返しパターンを含む画像間の対応付け

摘要

本論文では，パターン特徴量空間を用いた繰り返しパターンを含むシーンに対する2画像間の対応付け法を提案する．画像間の対応付けは，コンピュータビジョンにおいて，重要な基礎技術の一つであるが，シーン内にタイルなどの幾何学模様の繰り返しパターンが存在する場合，極めて難しい問題となる．ここでは，それぞれの画像に対し，複数のパターン特徴量からなる空間を定義する．そして，このような空間を用いることにより，各画像内の繰り返しパターン領域の抽出が可能となるだけでなく，画像のパターン領域の対応付けを行うことも可能となることを示す．実画像を用いた実験により，提案法の有効性を示す．