食品工業における安全·衛生管理の為の空調制御

摘要

国民の健康を預かる食品産業を巡り近年各種の問題が発生し安全確保と対策に多く注目されて来ている。 衛生管理上の微生物制御のみならず，偽装表示や無許可添加物の使用，輸入野菜の残留農薬問題など，新たな問題も次々に発生し消費者の日は更に厳しさを増して来ている。 食品産業にとって安全性の確保は，当然のインフラで有り当然の義務でも有る事の認識を関係者全員が承知し，リスクコミュニケーションを更に強化推進する事が必要と考える。 食品衛生法が改正討議されている。 改正内容実は，違反が相次ぐ食品の輸入禁止措置と罰則の強化を柱とした内容で，平成14年7月，衆議院本議会にて可决二されたが，成立には至っていない。 しかし，消費者の保護を基本とする包括的な食品の安全確保を目的とした食品安全基本法が本年（平成15年）5月16日に可決，成立した。 これにより，食品安全委貞会の下，消費者の視点に立った食品安全行政が施行される。 食品安全委員会は，健康に被害をもたらす可能性の有る生物学的，化学的，物理的危害を対象にリスク評価やモニタリング，リスクコミュニケーション等の推進を図る機関として今後具体的な業務に入ると伝えられている。食品生産関連の装置や機材，資材においても食品の品質確保の為の機能や性能が要求される。