トレーサビリティ対応の温湿度について

摘要

ここではHACCPを前提とした温湿度のトレーサビリティに対応する弊社製品をご紹介していきたい。 HACCPの必要性については叫ばれ始めて既に数年が経過するが，本格的に導入となると工場の建て替え，製造設備の見直し，従業員数育など大規模な投資が想定され，予想されたほどの実施例を耳にしていないのが実態である。 ではこうした大掛かりな設備投資をしなければHACCPの実現は困難なのであろうか。 もちろん必要最小限の要件はあるものの，食品製造の許可を受けていれば一定の基準は満たしているはず，という見解があることも事実である。 HACCPの講演会などでもよく耳にしたのが，基本的な要素の一つである温度管理に関しては，安価なロガーが市販されているので，規則的な温度管理のためにはこうしたものの導入から始めてみてはいかがか，という話であった。 事実弊社が平成6年から安価な小型デジタル温度記録計を販売し始めて以来，乳·乳製品業界では当時からいち早くこうした小型の温度記録計を導入され，結果的にはHACCPの先駆的役割を果たしてきている。