粉粒体プロセスにおけるトラブルシューティングと対策(28)

摘要

X線異物検出機は，X線を使用して異物を検出する方法で，主として鉱物性金属異物の検出に用いられているが，金属検出器で反応しない骨片，天然ゴム，ガラス，プラスソテク，石などの非金属検出にも利用されている。その他，製品と異物との間の密度の違いを検出する方法として，生肉に混入した異物の検出，アルミ製缶の液量検査，アルミ包装製品に混入した異物検査などに利用されているのが現状である。 食品を構成する蛋白質，炭水化物，脂肪や水分は，異物として取り扱われる金属，骨（カルシウム），ガラス（珪素）などと比較すると，表94で示すように，X線の吸収量は大きく異なっている。 X線異物検出機は，この吸収量の違う特性を利用して異物を検出する装置である。