「WorkNC V20」－効率化への取り組みと新コンセプト提案

摘要

以前，ユーザー訪問時にこんな質問をいただいた。「CAMソフトはこれだけ機能がたくさんあるのに，これ以上開発する必要はあるのですか？」。確かに長年開発を行なってきたCAMソフトは成熟したソフトとなってきた。だからこそ今まで以上にユーザーニーズ（リクエスト）に即した開発を行なっていく必要があると私は考えている。CAMソフトは開発ベンダーにより方向性が異なり，それが各CAMソフトの特徴ともなっている。WorkNCは，1987年の開発当初より『ショップフロアCAM』としての一貫性を持った開発を行なっており，操作が簡単な自動CAMとしての地位を築いてきた。2008年には操作性の改善として3世代目のユーザーインタフェース「G3」を搭載したWorkNC V19を市場へ投入，2010年春には「G3」をベースにした機能アップ版WorkNC V20をリリースすべく開発を進めている。V20ではさまざまな機能追加·変更があるが，本稿では，ユーザーニーズに合わせた開発例とセスクワからの提案として新たなコンセプトを持った機能を中心にWorkNC V20の概要を説明する。