知られざる歴史を検証：特許公報でたどる「パラレルメカニズム機構の出現（4）」フライトシミュレータ編

摘要

フライトシミュレータ（Flight Simulator）とは，パイロットまたはパイロット志望者が飛行機のフライトを疑似体験しながら，操縦の技術を高めるための装置である。フライトシミュレータの歴史は，飛行機の歴史だ。図34に示すように，初期のフライト·シミュレータは樽を利用している。確かに樽の外周面は球面に近いので，XYZ軸の3軸方向の直線運動を除いた左右傾斜（ロール）と，前後傾斜（ピッチ），さらに旋回（ヨー）の3軸のスムーズな動きが可能だ。このため，補助者による手動で後者の3軸のシミュレーションを実現させた。