東アジア自動車部品国際競争力変化の5類型：強くなった部品、弱いままの部品（1992～2013年）

摘要

前回（2015年3月号）と前々回（2015年1月号）は中国·韓国の自動車部品の国際競争力が向上し、日本では輸入調達が増えたことを貿易統計によりお伝えしてきた。今回はさらに具体的に自動車部品ごとに国際競争力の変化を見てみよう。中国·韓国そして日本の1992年から2013年にかけての自動車部品ごとの競争力の変化を整理して表にまとめた。これをもとに中国と韓国の自動車部品の競争力変化を5つのパターンに類型化し、分析を行う。なお国際競争力は「貿易特化係数」を用いて表す。値は-1から+1までの値をとり、-1に近づくほどその商品の国際競争力が弱く、+1に近づくほど国際競争力が強いと見なせる。