擬似位相整合LiNbO{sub}3波長変換素子を用いた光周波数シフタ

摘要

擬似位相整合LiNbO{sub}3波長変換素子を縦列に2段階接続した光周波数シフタの実験的検証を行った。 2段階接続型光周波数シフタは、各chの並び順が逆転しない、入力波長群と変換先波長群に重なりが存在する場合の多波長一括変換を実現できる、という特徴を持つ。2つの異なる擬似位相整合波長を持つ素子を用いて、2つの励起光の光周波数差に応じた1 THzという広帯域シフト動作を確認した。 さらに、複数の波長で擬似位相整合する多重擬似位相整合素子を用いて、可変波長変換動作を実現した。 それぞれの多重擬似位相整合素子の励起光波長を変えることにより30 nmに及ぶ出力可変波長範囲を実現すると共た、励起波長の組み合わせに応じたシフト動作が可能であることを示した。