ベータ相水晶による高温用精密温度センサの検討

摘要

水晶は極めて安定な圧電材料であり，安定で小型な周波数制御デバイスに広く用いられている．水晶振動子の特性は結晶の切断方位や振動のモードに依存し，周波数温度特性は常温付近ではよく研究されている．一万573℃以上の高温域（β相）での研究はほとんど見当たらず、その応用は皆無と言ってよい。本論文では，β水晶が1,300℃の高温まで共振が得られることを示し、圧電振動に関連する定数の測定結果を報告するとともに、高精度の温度センサとして有用であることを示す。