習った方法で計算してみました－三相対称座標法を考える 第2回：低圧回路の対称座標法計算とEVT回路の検討

摘要

前回は簡単な回路で不平衡三相回路の様子を調べ，「帰着」について考えた．今回以降は，第1図に示す実際の現場に関し考察を行う．6.6[kV]，760[kW]のポンプ用誘導電動機にCV60[mm{sup}2]の電力ケーブル50[m]で給電している．地絡方向継電器DGR(67)がケーブルの電源側に設置され，接地形計器用変圧器EVTと零相変流器ZCTが設けられている．今回はDGRによる選択遮断を考えるための下準備として，まず前回扱った低圧回路の計算を対称座標法により進め，次に第1図のEVTについて検討する．