PM低減装置に適用する高温加熱用高周波電源

摘要

現在，地球規模で環境保護に対する関心が高まり，日本では大気汚染防止対策として，平成13年6月に自動車NO{sub}x·PM法が環境省により制定された．特に，首都圏では平成15年10月以降，ディーゼルエンジンを用いたトラックやバスの排気ガス中に含まれる粒子状物質(Particulate Matter, PM)の排出規制が強化された．現在は陸上交通機関のみの適用であるが，IMO においても同様に，船舶からの排気ガス中のPMに対する排気規制が検討されつつあり，近い将来発令されると考える．ディーゼルエンジンから排出される有害物質としては，NO{sub}x（窒素酸化物），SO{sub}x（硫黄酸化物），PM（粒子状物質）が挙げられ，いずれの物質も規制の対象となっている．NO{sub}xに関しては，1993年から規制が進められてきたが，PMによる健康被害への因果関係が明らかにされてから，PMの規制が要求されるようになった．本研究では，肺ガンや気管支喘息，アレルギー性鼻炎を引き起こす原因となるPMについて，その低減方法について検討する．