現在,内航海運では京都議定書目標達成計画によりエネルギー使用の合理化を一層進めるため改正された省エネ法や,2011年に予定されるIMO(国際海事機関)の2次規制としてNO_xの更なる強化を受け,これまで以上に環境問題を意識した取り組みが求められている.内航船の主機関として多く採用されているディーゼルエンジンでは,今後一層の環境対応を図る上で,電子制御技術の採用が有力視されている.当社はこのような背景を基に,環境対応とユーザーニーズの両立を目指して,2003年からEUP(Electronic Unit Pump)式電子制御燃料噴射装置の要素試験に着手し,2009年にEUP式を搭載した中速4サイクル主機関を実用化した.なお,本機関を搭載したセメント運搬船は,2009年10月に就航し,現在まで順調に稼動している.
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