炭素繊維強化樹脂組成物、成形材料および成形品

摘要

次の構成要素（A）、（B）および（C）を必須の成分とする炭素繊維強化樹脂組成物である。 構成要素（A）炭素繊維強化樹脂組成物100重量％に対して、0.01～0．7重量％の範囲内であって、平均単繊維直径がl～45nmの範囲内である気相成長炭素繊維および／またはナノチューブ。 構成要素（B）：炭素繊維強化樹脂組成物100重量％に対して、6～40重量％の範囲内であって、平均単繊維直径が1～20μmの範囲内である炭素繊維。 構成要素（C）：ポリアミド樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプェニレンスルフィド樹脂、ポリオレフイン樹脂、液晶性樹脂、フェノール系樹脂およびエラストマーの中から選ばれる少なくとも1種の樹脂、あるいは共重合ポリアミド樹脂（例えば、（pa1）ヘキサメチレンジアミンアジパミド単位が60～90重量％、（pa2）ヘキサメチレンイソブタルアミド単位が1～30重量％、および（pa3）カプロアミド単位が1～10重量％の構造単位からなり、（pa2）／（pa3）の重量比が1～30）。 さらに、構成要素(D)としてカーボン粉末、あるいは構成要素（E）として赤リン等の難燃剤が用いられる。 右図に、成形材料の形態の一例の断面図を示す。（1）は構成要素（B）を主成分とする構造Bであり、（2）は構成要素（C）を主成分とする構造Aである。 構造Bの周囲を構造Aが被覆した芯鞘構造を有する成形材料となっている。