大地を流れる一滋賀県入江干拓地区幹線排水あ: 滋賀県米原巿

摘要

本干拓地は滋賀県北部の米原市に位置し，かっては入江内湖と称し，南は松原内湖と接した面積約300 haの風光明媚な湖沼であった（図-1)。戦中から戦後にかけて，食糧増産を目的に琵琶湖周 辺の各地で干拓事業が行われたが，その最初の地区として，昭和19年農地開発営団により入江地区の工事 力^始まった。干拓地の心臓部ともいえる入江干拓排水 機場に4台の電動ポンプが設置されるとともに，承 水路や用排水施設が整備され昭和25年，ついに256 haが干陸化し新たな農地が造成された。