広島豪雨災害復旧支援に活躍する鋳物：被災地で感謝される大和重工の防災用品阪神淡路大震災～山古志村～東日本大震災～広島豪雨災害

摘要

1995（平成7）年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災発生。それを見た私たちは「何か被災者の方々の助けになれないか」と、思いつく限りの支援物資をまとめ神戸に向かいました。被災地区の学校等は避難所となり、大勢の人々が避難所生活を送っていました。人々は瓦礫の中から見つけ出した最小限の家財道具を持ち寄り、助け合いながら生活をしていました。少しの煮炊きをするのにも、鍋や燃料など満足なものなど何もない状況。特に火を焚くかまどとして使えるものがなく、使いづらいのは承知のうえで、ドラム缶やヒューム管が代用されているのを多く目にしました。1月の冷たい風が吹き抜ける中、それでも温かい食事をとれる一時が大きな喜びになっていることを私たちは実感し、かすかに聞こえてくる笑い声に、救われる思いがしました。