複多変量解析の利用によるレーザープラズマ半影像の再構成改善

摘要

半影法［1］は符号化開口法の一種で空間分解脳を維持したまま補修効率を向上させたものである．半影法は撮影と画像再構成の2つのプロセスからなる．最大の特徴はアパーチャを厚くすることができるので，透過性の高い放射線の可視化に適している．しかしながら半影法における再生のプロセス（deconvolution）そのものがノイズに非常に弱いという欠点もあるので高速点火［2］への適用においては加熱用レーザーから多量の硬x線などの放射線が発生するので可視化は難しい．さらに，この硬X線などによるノイズの除去については湾曲させた結晶をX線ミラーとして使い，硬X線が計測画像に重畳するのを防ぐという研究手法が提案［3］されているが，この手法はハード面による改良であり空間的な制約が必要とされており，ノイズ除去効果についてもまだ十分ではない．ソフト面による新たな手法についてはまだ有効な手段が確立されていない．そこで，本稿では多変量解析の1つである主成分分析（PCA）を用いて半影像からクリアな像を再生する手法を提案する．