つくばエクスプレス電気設備の概要

摘要

つくばエクスプレスは，線路延長が長く地下駅を含み駅数も20駅と多いこと，近傍に柿岡地磁気観測所が位置し，観測上の影響をおよぼさないことが求められること，また，130km/hの高速運転，最小運転時隔110秒の高密度運転及びATO支援によるワンマン運転を行うことなどの特徴があり，電気設備もこれらに対応するものとなっている．特徴的な設備としては，地磁気擾乱対策のため柿岡から35km圏内の守谷以北は交流電化で，寺谷以南は直流電化とし，併せて定電圧制御を行う方式としている．このため，PWM変換装置を開発して直流変電所に導入した．また，ATC方式は高速運転·高密度運転の要求から，多情報化を図るため，ディジタル符号伝送方式の一段ブレーキ制御方式を採用した．その他，4CH多重のディジタル無線や高速用デッドセクションなどがあげられる．