N700系と高速鉄道：中国における高速鉄道の計画および現状

摘要

中国では，さまざまなインフラの整備が急ピッチで進められている．広い国土だけにその規模は大変大きい．鉄道においても今年度で終了する第十次5カ年計画では2万キロメートルに及ぶ在来線を高速化する計画である．しかも主要線区の最高速度は最終的に時速200キロメートルを目指している．昨年日本を含む海外に多数の「準高速」車両が発注された．日本連合はE2系新幹線電車の改良版を充てるが，これらは在来線で用いられるようである．昨年発表された「中長期鉄路網計画」では，「四縦·四横断客運専線」という8本の旅客専用線1万2千キロメートルの建設が計画され，今年一部着工された．最高速度は時速350キロメートルである．これらには「高速」車両が充当されるのであろう．そのほかの路線を含めて2020年までに2万8千キロメートルもの新線建設がなされる．今年10月或いは来年4月か10月の時刻改正，第十一次5カ年計画など今後の動きに目を離せないが，とりあえず中国における高速鉄道の計画と現状を紹介する．