南海電気鉄道2300系電車の概要

摘要

南海電気鉄道株式会社では，平成17年春の営業運転をめどに，高野線の山岳線区への直通運転可能な新型一般車両2300系を2両4編成（8両）導入する．この2300系車両は，設計コンセプトを「人と環境に優しい車両」とし，南海では初めて三列（二列十一列）クロスシートの採用や，側窓寸法の拡大と大型一枚窓の採用による沿線の眺望の向上など，居住性の向上をはかるとともに，台車制御方式VVVFインバータや並列同期運転方式SIVなどの新技術を導入し，通勤輸送とともに世界遺産登録された霊場高野山へのアクセス車両として新造した．