J-TREC静岡鉄道A3000形車両のデザインワーク

摘要

2016年3月24日，静岡鉄道殿において約40年ぶりとなる新形式車両A3000形が走り出した．この車両は，総合車両製作所（以後J-TREC）で製作されるsustinaの地方民鉄向け第一号となる車両で，最新鋭の技術を搭載する．J-TRECのsustinaは，未だ発展段階であり，今後もさらに進化していくが，現段階において実現可能なsustinaの技術を盛り込みながら，開発を行った．それに伴い，デザインにおいても，今後のsustinaデザインの方向性を指し示すプロジェクトとなることを考慮しながらのデザインワークであった．車両のデザインは，静岡鉄道殿プロジェクトチームと連携し，意見交換やアイデア展開を行い，デザインに盛り込んでいくという形で進められた．男性と女性，ほぼ同数の若手社員主体で組織されたプロジェクトチームが主導して創り上げたデザインは，これからの静岡鉄道殿のシンボルとしてふさわしいデザインだと確信している．