交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会の提言(2)：環境新時代を切り拓く,鉄道の未来像－鉄道がつなぐ,エコフレンドリーな生活圏（「鉄道エコ生活圏」）の創造に向けて

摘要

貨物鉄道は，中·長距離帯を中心として，人々の暮らしや経済活動を支える生活物資や産業物資，循環型社会を支える静脈物流等の輸送を担っているが，近年，地球温暖化をはじめとする地球環境問題が深刻化する中，環境負荷の少ない大量輸送機関（CO{sub}2排出量が営業用トラックの約1/7）として，貨物鉄道への期待が更に高まっている．京都議定書目標達成計画においても鉄道へのモーダルシフトが位置づけられており，京都議定書の目標達成に貢献することはもとより，構造的な原油高傾向が今後とも継続していくことが見込まれている中，ポスト京都議定書を見据えた議論により，今後，更なるモーダルシフトが進み，より一層のCO{sub}2排出量削減が達成されることが期待されている．