「管路の更生·更新」特集：下水道管路の更生·更新工法－ホースライニング工法·パルテムSZ工法·パルテムフローリング工法の概要

摘要

日本の下水道事業は、明治初期の横浜および東京府神田における下水建設から約百十年の歴史があり、下水道管渠の総延長は2000年末で約32万km、現在でも年間1.5万km程度の敷設が行われている。 50年の供用期間を過ぎた下水道管渠は、現在までに約6000km存在する。 下水道管渠は、長年の使用でその管が腐食し強度の低下、地震、地盤沈下、道路工事、通行車輛の荷重などで、管の離脱や破損などが生じている。 下水道管渠の老朽化が進み、50年の供用期間を過ぎた管路施設への国庫補助の要請が高まり、平成13年6月に国庫補助を適用する場合の更生工法の性能基準が記述された「管更生の手引き（案）」（（社）日本下水道協会）が発刊された。 更生工法の分類を図1に示す。