飼料分析を活用した酪農技術支援の取り組みアンケートから乳質、乳量、経営などに改善の報告が

摘要

近年、乳牛の泌乳量は飛躍的に向上 しています。ただし、高泌乳能力牛の栄 養管理は非常に難しく、粗飼料と濃厚飼 料をバランス良く配合し、能力に見合う 栄養価の飼料を給与する必要があります。また近年の飼料高騰の中、自給飼料 の増産を図ることが喫緊の課題ですが、低コストで栄養価の優れた飼料を給与す るためには、サイレージの栄養成分（タ ンパク質、脂肪、繊維など）の正確な把 握がますます重要になっています。乳牛を常に健康に保ち、良質でおい しレ生乳を生産するには綿密な栄養管理 が必要で、そのためには飼料分析に基づ くメニューづくりが必須となります。そ こで当畜産試験場では酪農家から持ち込 まれる飼料の成分分析を実施して、結果 を牛の健康維持や生乳生産および良質な 草づくりに活用してもらうための技術支 援を行っています。