関節リゥマチ患者を対象とした卜シリズマブ皮下投与時の疼痛評価 卜シリズマブ皮下注製剤と生理食塩液の比較

摘要

関節リウマチ（RA)は関節炎を主徴とする原因不 明の炎症性疾患である。関節炎は疼痛の原因となり， 短期的な生活の質（QOL)を損なうだけでなく，持 続することにより関節の骨，軟骨が破壊され，身体 機能に制限をもたらし，長期的なQOLが著しく低 下する。生物学的抗リウマチ薬が登場して以降，RAに対する薬物治療の進歩は著しく ，現在では寛解がRAの現実的な管理目標と考えられている。 2012年12月現在，国内でRAに対する使用が認められている生物学的抗リウマチ薬はトシリズマブ（ァクテム ラ~R)，インフリキシマブ（レミケード~R)，エタネルセプト（ェンブレル~R),ァダリムマブ（ヒュミラ~R)， ァパタセプト（オレンシァ~R)，ゴリムマブ（シンポ 二一~R)，セルトリズマブぺゴル（シムジァ~R)の 7種類であるが，それぞれ有効性，安全性，用法? 用量に特徴があり，薬価や併用薬投与等のさまざま な状況を考えて適応を判断する必要がある。