乳汁中黄色ブドウ球菌特異遺伝子検出PCR法を用いた牛群感染モニタリングの有効性検討と菌由来スーパー抗原性毒素の乳房炎発症との関連

摘要

我々はこれまで乳房炎起惹細菌を対象とした細菌遺伝子検出PCR法を確立し、特にブドウ球菌および黄色ブドウ球菌の乳汁感染の検出を可能にしてきた。本研究では青森県の2農場の生産乳汁の分房感染状況をこのシステムを用いて経時的に解析することにより、確立したPCR法の牛群感染モニタリングにおける有効性を検討した。 また同時に、生産乳における黄色ブドウ球菌分房感染と菌由来スーパー抗原性毒素遺伝子のPCR解析により、スーパー抗原遺伝子の有無と乳房炎発症との関連性を検討した。