新日銑誕生と大合同構想-製鉄所を東西2つにまとめる？

摘要

1968（昭和肇年4月17日、八幡製鉄と富士製鉄が合併を発表した。八幡製鉄も富士製鉄も元を辿れば日本製鉄。そのため集中排除法による分割以来、同社の合併は1つの理想論として、事あるごとに取り沙汰された。特に65年の「住金問題」は鉄鋼業界に強力な安定勢力がなかったために発生した事故であるとの反省から、両社合併に対する一種の期待感が芽生えたことも確かだ。