DNAマ—力—を使用した継代養殖クルマエビの遺伝的多様性評価

摘要

ルマエビの種苗生産においては、交尾済みの天然の雌親を.一多数漁獲して放卵させ、受精卵を入手することがこれまで一般的でした。しかし、クルマエビ漁獲量の低下によつて親ェビの確保が不安定になつてきたことや、ウィルスの垂直感染への防除意識が高まっていることなど、養殖ェビを継代して親ェビとして用いる必要性が生じており、一部の養殖施設においては養成種苗が親ェビとして用いられています。しかしながら、継代養殖を続けると遺伝的多様性が低下して形質の弱い個体が増加する近交弱勢のリスクが上昇すると考えられています。そこで本研究では、遺伝的多様性の観点から、適切なSPF種苗の創始者集団を選定するため、DNAマ—力—を用いていくつかの養殖場のクルマェビにおける遺伝的多樣の現状を評価しました。