ウイキリークスやStuxnetの出現、ソニーのネットワークからの個人情報の大量流出などに見られるように情報セキュリティの問題は新しい局面を迎えつつあり、その主要な動向は以下のように整理することができると考える。<動向1>IPv4ネットワークからIPv4/V6共存ネットワークへの移行に伴い発生する問題(コンピュータネットワーク層)、<動向2>クラウドコンピューティングやポストクラウドコンピューティングに移行することによって発生する問題(応用ネットワーク層)、<動向3>通常のサーバやPCへの攻撃からCritical Information Infrastructureへの攻撃の増加に伴う問題(攻撃対象)、<動向4>単一で静的なリスクから対立する複数のリスクや動的なリスクを考慮すべき時代における問題(評価指標として扱うべきリスク)。これらの動向とそれに対応するために必要となる今後の技術を紹介するとともに<動向1>と<動向4>については著者らが実施している研究を紹介する。
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