末梢組織におけるメモリ一CD4陽性T細胞の役割

摘要

われわれに備わっている生体防御機構は，病 原体あるいはさまざまな異物が生体内に侵入し た際に速やかに反応し，いくつもの異なる役割 を持つ細胞群を活性化することにより生体を防 御する免疫システムである.特に多くの病原体 は，粘膜組織や皮膚組織から感染することが知 られており，感染部位に構築される免疫機構は， 病原体の増殖，全身への拡散を防ぐために必須 の生体防御機構の一つであるであることが明ら かとなつてきた以前考えられていたよりもはるかに多くの免疫担当細胞力s、末梢繊蕺に常在し，さまざまなネットワークを構築することによつ て段階的に作用する免疫監視システムの存在が示唆されている.