韓国における大気汚染とマツ類への影響

摘要

東アジア地域は世界人口の30％以上が密集している地域であり，最近著しい経済発展と共に発生している大気汚染物質や酸性雨などで注目されている。 東アジア地域の大気汚染物質の排出量は1980年代に入って急激に増加し，現在は世界排出量の30％以上になっている。 特に19卯年以来年間の亜硫酸ガス（SO2）排出量は既に北米やヨーロッパを超えて，窒素酸化物（NOx）の排出量は北米やヨーロッパのレベルになっている但短ashino鉄血1997）。 19卯年代に入り東アジア地域の酸性雨に関する研究が活発に行われ（Gm血etal?1996V波喝etal1996；Daweieta11994；1ねmaguchieta11991；Hametal19鋤），2001年韓国，日本，中国など12カ国が参加した束アジア酸性雨モニターリングネットワーク距ANET）が始まった。 韓国では1978年鮎ol址Ul泌l地域の酸性雨の測定をはじめ、全国各地で揮発性有機化合物（VOC）や多環芳香族炭化水素（RIHs）などを含む大気汚染物質や大気中重金属濃度の測定、研究が活発に行われている（Haneta120ua）。 大気汚染物質は汚染物質の排出地域だけに影響するのではなく，長距離移動現象により地域卜国境を超え国際的な環境問題になっている。 特に偏西風の影響を受けている韓国は束アジアの国々から排出している大気汚染物質や黄砂の長距離移動による影響を受けている（1．eeet血2007）。 そこで，韓国における大気汚染の現状と大気汚染が原因と考えられる植物の被害事例に関して紹介する。