「小さな」被災地岩泉?小本の復興PRを考える—【いわて地誌ア—カィブ】プロジェクトで可視化した東日本大震災の一断面

摘要

かつて漁家が寄り集まっていたといぅ一角に立ち、日差しを背中に感じながら、素手でシャツ夕一を切った。1月なかば。小本川を越えて小本須賀ヘ吹き抜ける風は、拍子抜けするほど穏やかな印象だ。高さ13? 3 mの防潮堤が視界を遮るので、復旧工事が進む物流港湾、そして海の様子は望めない。小本海岸のランドマ一ク?龍甲岩ヘ波が打ち寄せる様子も見えず、荒々しい上部斜面だけが視界に入る。