放射線分解キトサンの農業への応用-日本及び東南アジアの現状-

摘要

放射線による高分子材料の加工技術では、橋かけ、グラフト重合 .分解技術があり、中でも橋かけは高分子材料の耐熱性や加工性の改善が期待できるため、広く使われている。分解反応では応用例が少ないが、ポリ四フソ化エチレン（PTFE)の微粉末化に機械粉砕を容易にするために照射による分解技術が取り入れられている。粉砕した微粉末PTFEは滑剤としてインクやグリースに添加して使われている。この場合一度使った物や加工後のくずが使われ、資源の有効活用に役立っている。また、自転車のタィヤのィンナーチューブに使われているブチルゴムを回収し、照射により分解の後バージンに入れ再利用が中国で図られている。タンパク繊維である絹については、微粉体を得るために、放射線分解が有効であることも報告されている~(1))。