第47回(公社)砂防学会シンポジウ厶開催のお知らせテ一マ「人口減少時代における土砂災害の減災」

摘要

日本は,すでに大きな人口減少過程に入り,今後は,中山間地の一部では,益々の人口減少．少子高齢化にょる過疎化,限界集落の増加,集落の消滅など,三大都市圏や地方圏中核都市域では,高齢者層の流入にょる人口増加とその後の減少などが予想されるという指摘もあります。このょうな人口減少現象は,今後の砂防?治山の保全対象となる地域コミュニイテイのスヶ一ルや空間分布,構造に変化をもたらし,ひいては,土砂災害の発生形態,砂防?治山事業のあり方(たとえば,土砂災害の危険度評価やハ一ド事業の選択と集中の考え方,公助?共助?自助の連携．協働のありかた等)やその効果的かっ効率的な促進に向けた新たな研究技術開発のニ-ズに関わってくると考えられます。砂防?治山にょる地域社会基盤整備のさらなる推進とコミュニイテイの保全がますます重要になり,人口が急減することが予想される地域の中には,従来の砂防?治山とは異なる新たな対応が必要となる場合も考えられます。