広帯域（全天型）紫外域日射計用外部標準ランプ点検装置の開発とその精度

摘要

広帯域（全天型）紫外域日射計については，経年的に感度変化を起こすことがNISTランプ検定試験や波長別紫外域日射観測装置（Brewer Spectrophotometer：以下，Brewerと呼ぶ）との太陽光を利用した比較観測により明らかとなってきた（栗田ほか：2000，伊藤：2005），これは，測器内部の受光部の劣イヒや，それに伴った分光特性の変化によるものと推定される．しかし，この種の測器の感度変化にっいては，簡易的にそれを把握する装置や技術が確立されておらず，定期的な監視体制も整っていないWMO（1998，2002）ではこのような監視体制の重要性を指摘してはいるものの，実際に世界共通の点検装置の開発や，測据ゎ感度変化を把握する定凱封鋸こよる観測値の補正は行われていない．