振動付加による蛇腹容器の成形－両面しごき加工の研究IV

摘要

筒状の深い容器側壁への付加的加工は，容器の内部にゴムや液体を密閉し，これらの媒体を加圧して加工力を発生させ，側壁を金型に押し付けて加工する方法が一般的である．本加工法は，容器深さを深くするしごき加工と溝付け加工を同一工程で行うことにより，特別な金型を用いることなく，工程の短縮を図ることができる．本報では，内ダイスを振動させる両面しごき加工による蛇腹容器の加工法を提案するとともに，加工条件と成形された溝形状との関係を明らかにする．