ペリオマチック方式による速度計測：＜パルス列から速度を求める一手法の紹介＞

摘要

物体の動作を解析する方法として、まずセンシングにより物理的な動きを電気信号に変換し、電気信号を処理系を通した最終出力を利用するのが一般的な方法である。 昨今のセンシング技術の向上に伴い一昔前より空間的な分解能及び精度が飛躍的に向上し、比例するように処理系に対する要求も高まってきた。 一例としては回転体の速度計測では一回転毎の回転速度から、単位角度毎の角速度へと物理運動をより細かい単位で捉える方向へ進んだように、どのような現象の計測もよりミクロの現象を捉える方向へ進んでいる。 本稿ではセンシングにより得られる周波数と比例したパルス列を速度情報へ変換するための手法の一つであるペリオマチック方式を紹介する。