PID制御応用（その3）：システム応用－第1回 システム応用のポイント（その1）－〈制御システム高度化の考え方〉

摘要

世界的な規制媛和の大きな潮流の中で、業界の境界や国の境界がだんだん無くなり、まさに世界単一市場化の波が押し寄せてきている。この国境、事業、技術などのボーダレス化はすべての企業に対して新規参入の機会を与えるという「光」の部分がある。しかし、一方では技術、品質、コストが世界一と言わないまでも上位にならないと生き残れないという、弱肉強食の無法地帯のような厳しい生存競争に晒されるという「影」の部分も合わせ持っている。技術や品質で差異化して勝負できる製品は差異を拡大する方向に、競争がコストのみとなっている製品は集約や合併によって生産量を拡大して、コストを低減する方向に進まざるを得なくなる。