燃料電池関連計測技術－燃料電池計測機器と試験装置への実装＜各機器の性能と、評価試験装置への結合性を高めたシステムアップ＞

摘要

近年、燃料電池の研究が益々進んでおり、それにつれ、その試験項目も部材開発時の性能試験から完成した電池の耐久性試験まで多岐にわたってきている。 また電池の基本特性であるインピーダンスの測定手段についても周波数特性分析法（以下FRA）、4端子法（一定周波数測定）、電流遮断法などがある。 更にはPEFC豆おける高温化·高圧力化などもあり、そのような条件下でも測定することのできる温湿度計や、DMFCにおけるメタノール濃度計なども要求されている。 このような多種にわたる評価試験項目に対して、各測定を実施する装置を有機的に関連付けし、最適な測定制御を行う必要がある。 当社では、これらの測定機器を自社開発することで、各測定機器を最適に制御することを可能とするとともに使い勝手の良いシステムとしてまとめており、その概要を以下に述べる。尚、これらの機器は、高機能コンパクト型FC評価試験装置（写真1）シリーズを始めとして、多種の機器に搭載されている。