省エネ設備·機器·システムの最新技術（照明）：照明設備·機器における省エネ技術の最新動向

摘要

われわれが何かあることをしようとすれば必ずいくばくかのエネルギーの消費を伴う。 人間が社会生活を送る上で重要な光の実体はエネルギーであり，人工光源で照明するという行為は，実はエネルギーを消費する行為に他ならない。事柄のいかんを問わず効果や結果が同じであれば，消費するエネルギーは少ない方が良いに決まっている。 したがって，照明についても「省エネルギー」の必要性は高い。 ただし，本文でも述べたように，21世紀を迎え，光はますます重要な環境要素となってきている。 したがって，いくら省エネルギーが重要であるからといって，“照明を安易に消灯したり，減光したりして省エネルギーを図る”というような考えは，本末転倒であることを，最後に強調しておきたい。 以上記述してきた内容が，照明設備について，光の環境要素としての重要性·機能を損なうことなく，快適な光環境を創出しながら，省エネルギーを実践することのための一助となることを願っている。