中国と日本のエンプラ業界構造とその変化―中国主要5樹脂の需要、2000年代2.7倍増―

摘要

中国の合成繊維生産量が1990年は世界シェア8.1%、2008年は58.2％で大幅に拡大して、かつて繊維大国といわれた日本は2.1％に過ぎない。2008年は世界不況で各国とも前年実績を割っている。世界全体では3.3％減、日本は13.6％減で、米国、台湾、欧州も2桁減であった。これらの地域は2000年以降減少が続いている。一方、中国は14年連続2桁増が続いていたが、2008年は微増（2.2％）に留まった。他の地域が減少したので世界シェアは更に拡大している。