材料からみたVOCフリー実装の課題と解決策

摘要

VOCsとは、Voiatile Organic Compoundsの略称で、揮発性の有機化合物を指している。 国や地域により定義はさまざまだが、おおむね次のどちらかを満たしている物質がVOCs物質と定義される。 ①20℃もしくは使用条件下で0.01kPa以上の蒸気圧を示すもの②炭素水素化合物であって、大気中の化学反応に関与するもの一般的には、製品中のVOCs量を、ASTM－D2369の改善方式で測定する。 これは110℃で対象物を60分間加熱し、揮発する成分のwt％で表す。 ただし、これより水分は差し引き算出する。 このVOCsは排気ガスなどから排出される窒素酸化物と、紫外線エネルギー（UV）で結びつき、光化学オキシダントを生成する（図1）。 また、最近の研究では地表近傍でオゾン物質が生成されるともいわれている。 フロン規制時は、高空でオゾンが破壊されるといったストーリーであっ滋が、今回はその道とは恨めしいものである。