土壌消毒と遮根シートを併用したキュウリホモプシス根腐病の防除

摘要

福島県における露地夏秋キュウリ栽培は、夏秋野菜の主力品目となっているが、ホモプシス根腐病による被害が増加しはじめ、本病発生圃場では、収穫皆無となる深刻な状況が発生している。 本県では、1997年に施設栽培キュウリで初めてキュウリホモプシス根腐病の発生が確認され、施設栽培においては、病原菌が熱に弱いことから、夏期の太陽熱による土壌消毒を実施することで防除対策を講じてきた。 露地栽培では、2001年頃から被害が増加しはじめ、太陽熱土壌消毒が困難であり、有望な抵抗性カボチャ台木もなかったため、発生当時は圃場移転を余儀なくされた。