医薬品バッチエ場におけるプロセスデータの活用例

摘要

以上いくつかのプロセスデータ活用について，事例をもとに紹介させて頂いた。 オープン環境DCSを採用した時のGMP適用を考えてみると，開発新画／デザイン段階では導入可能な最新技術の検討と費用対効果の見極めを，予測的バリデーション段階ではバリデーション運転データ取得と保存に，オンゴーイングバリデーション段階では適格性の証明と最適運転のためのバラメータ見極めや運転コスト低減の条件探しなどに利用が可能である。 弊社オープンDCSは，運転制御を行うだけでなく，プラント情報をOA領域にまで包括する情報インフラとして開発しており，製造現場から発信される操業情報にさまざまな情報や価値が付加されて拡大利廃されることを推進している。 従来のシステムは情報を取り出すだけでも製作コストが掛かってしまったが，今般ではDCS標準機能に情報ソケットが準備されているので，MS-ExcelやAcdessといった汎用ツールを使用して運用することは，製造部門で白夜にできるようになっている。 今後，製造現場から発信される情報と，管理部門からの情報がさらなる融合をして，ますます発展·拡大していくことを期待したい。