HD映像対応AVノートPCを取り巻く技術動向と展望

摘要

近年，多くのデジタルAV機器が商品化され，出荷台数もアナログ機器を上回っており，デジタルAV市場への転換が加速している。 また同時に，コンテンツの品質も向上し，写真の高画素化や映像のHD（High Definition：高精細）化も急速に進んでいる。 AVコンテンツのデジタル化は，デジタルならではの利用シーンの広がりがある一方で，HD映像のような多量のデータを処理して保存するためのハードウェアへの課題が多い。 特に，多くのAVコンテンツ処理のプラットフォームとなるパソコン(PC)には，HD映像処理性能やストレージ能力の向上が強く望まれている。 東芝は，これらの要望に対応するため，地上デジタル放送用テレビ(TV)チューナを搭載し，HD映像表示機能を備えたAVノートPCのQosmioシリーズを2006年3月に世界で初めて商品化した。 また，拡大するHD映像の処理を更に迅速に行うため，映像処理専用エンジンのSpursEngineを搭載して高画質映像に対応することで，PC市場をリードしている。