メタルハライドランプの透明な高UVカット膜による誘虫率低減化技術

摘要

酸化亜鉛(ZnO)からなる紫外線(UV)カット膜を外管バルブや前面ガラスにコーティングし，UV放射を低減させて昆虫の寄りやすさ（誘虫性）と商品の変色·退色を抑制した高圧放電ランプやハロゲンランプが商品化されている。 しかし，誘虫性や照射物の損傷に対し，従来のZnO膜ではUVカット能力が十分ではなかった。 東芝ライテック㈱は，UVカット能力が高く誘虫性の抑制効果が大きい，透明なインジウム(In)ドープZnOとそのコーティング技術を開発した。 従来のZnO膜では約380nm以下の光がカットされる析新材料では長波長側（約400～425nm）の光までカットできる。 メタルハライドランプから照射される約400nm以下の光をほぼ全面的にカットし，また，UVA (315～400nm)を99％カットすることで，当社の従来の水銀ランプに比べて誘虫率を約25％まで低減できた。