現場で見た街路樹管理の問題点

摘要

造園施工業界で街路樹の樹形悪化が取りざたされだしたのは，バブル景気に漆いていた1990年代初頭である。 この時代は造ることに忙しく，人手不足から労働集約型の維持管理は二の次とをり，疑わしい腕でも腰に鋏をさげれば技能工（疑能工）として通用した時代でもある。 では，バブル経済が崩壊し建設事業が大きく減少した今日，街路樹の質は向上してきたかといえば，残念ながら，一部の自治体を除き，良くなっているという感じは受けない。 中には，ますますひどくなっているところさえある。