ラット膀胱の求心性情報伝達に対する仙骨部鍼刺激の効果

摘要

【目的】我々は頻尿·尿意切迫に対する仙骨部鍼凍轍が有効であることを報告し、酢酸誘発頻尿モデルを用いた基礎研究においても膀胱機能に抑制的に作用することを報告した。今回、仙骨部鍼刺激の機序を明らかにするために膀胱からの求心性情報伝達に着目して検討した。 【方法】SD雌性ラット（230～280g）を用いネンブタール麻酔下において膀胱頂部にカテーテルを留置し、4～5日後覚醒下にて膀胱内圧測定を行った。 ラットは対照群、鍼刺激群、capsai血群（カテーテル留置の7日前にcapsaicin（125mg/kg）を皮下投与した群）、saline群の4群に分けた。 対照群、鍼刺激群、capsaicin群は膀胱の求心性刺激を惹起する目的で0．25％酢酸を膀胱内に持続注入し、saline群は生理食塩水の持続注入を行い比較検討した。