鍼通電刺激が僧帽筋血流絶対値に及ぼす影響（第2報）鍼刺激群と無刺激コントロール群の比較

摘要

【目的】我々は昨年の本学会で鍼通電刺激が刺激側の筋血流を刺激中·刺激後増加させ、鍼刺激が非侵襲的な刺激であることを報告した。そこで今回は、さらにコントロール群を追加し時系列的な筋血流と皮膚血流の変化について検討した。 【対象と方法】対象は健康成人、男性5例平均年齢33．2±6．0歳（mean±S．D．）の僧帽筋上部線维についてである。 方法は、鍼刺激群はセイリン社製ステンレス鍼50mm18号鍼を用い、僧帽筋上部線维上の天柱穴と肩井穴へ鍼通電刺激（刺激装置伊藤超短波社製PG－6、通電流1～5InA、電圧1～10V、p山se幅120msec、周波数1Hz）を行った。 また、右を鍼通電側、左を非鍼通電側とした。無刺激コントロール群は無処置とし、筋血流測定方法は、両僧帽筋に2～3mCiノ0．15mlの99mTcO4－を筋肉注射し、その放射能の経時的変化についてγカメラ（PICKER社製PMSM2000X）を用いた。